今回の「高校生の一日学芸員」はエクセラン高校と松本第一高校の生徒の皆さん(6名)が参加して、
以下の流れで進行された。
・審査長(審査員)・参加生徒の自己紹介
・副会長より、県展についての歴史等を含めた講義
・会場の作品を鑑賞して、自分が惹かれた作品を選ぶ。
・会場で各部の審査長(審査員)が、各部の解説を経て、各自の気に入った作品を示して、感想を発表
・審査長(審査員)より補足説明を受けて、作品への理解を深める。
・各自が解説をしたい作品の前に立ち、鑑賞者に声をかけて解説を行う。
・まとめの会で、各自感想を発表し、各部審査長(審査員)より、講評をうける。
・最後に参加生徒全員に「一日学芸員認定証」を副会長より授与。
? 参加高校生の感想
(1)学芸員の仕事についての気づき
- 作品解説は「人と人をつなぐ行為」であり、同じ作品でも人によって見え方や感じ方が異なることを実感した。
- 作品を語ること・選ぶことの難しさや責任を強く感じた。
- 作家の人生や技法、制作工程まで深く理解する必要があると気づき、学芸員の仕事の大変さを実感した。
(2)自分自身の制作や将来への影響
- 「なぜ自分は絵を描くのか」を改めて考えるきっかけとなった。
- 作品が他者へ広がっていく可能性を感じ、創作への意欲が高まった。 将来学芸員を志す場合、知識・歴史理解・教養が重要であると理解した。
(3)作品への個別の感想
- 生徒ごとに印象に残った作品が異なり、多様な視点が見られた。
(4)体験を通した成長
- 制作工程や背景を学び、美術への理解が深まった。
- 来館者への解説経験を通じて自信を得た。
2. 審査長・審査員からの講評
(1)生徒の姿勢への評価
- 自分の言葉で意見を述べられている点を高く評価。
- 選ぶ作品が多様で、視点の豊かさを感じるとのコメント。
(2)美術を志すことへのアドバイス
- 自分の「やりたいこと」を大切にして進路を選んでほしい。
- 美術の世界は多様で奥深く、学び続ける姿勢が必要。
(3)活動全体の評価
- 1日学芸員の取り組みはレベルが高く、有意義な会であったとの総評。
3. まとめ
- 生徒は作品解説を通じて学芸員の専門性と責任を理解した。
- 美術の魅力と交流の楽しさを再発見し、制作意欲の向上にもつながった。
- 指導者からは今後の創作活動や進路に向けた前向きなメッセージが送られた