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高校生の一日学芸員
Curator by high school students
長野県次世代育成事業として、今年で2年目を迎えます。長野県展の作品を高校生に学芸員となってもらい若い感性で解説してもらう「高校生の一日学芸員」が7月2日(土)13:30〜15:00に開催されました。
参加者は、県内の高校生12名です。それぞれ美術科で専門に学んだり、部活動で美術に取り組んでいる方々でした。
<事前の心構え等の話しを真剣に聞いている高校生、皆何となく緊張している様子>
いよいよ、それぞれ自分の気になった作品の前に立ち、一日学芸員が始まりました。
<エクセラン高校 M.Fさんの選んだ作品(矢野口靖「海と風と私の明日」)の前で>
「いろいろなたくさんの空間があり、構図が考えられている。写真等貼ってあり面白い。描かれている人物の年代毎の歴史を感じる。長く見ていられる作品。」
<須坂創成高校 A.Kさんの選んだ作品(沖 みどり「春の風」)の前で>
「再就職する人が会社に行く様子に見える。うつむいていて疲れている感じ。不安を抱えている様子。しかし、手前の影から向こうに向かってこれから頑張って行こうとする姿が見える。」
<中野西高校 M.Tさんの選んだ作品(橋爪 知佳「一抹の不安」の前で>
「ざくろかと思ったが、良く見ていると青い色がビン全体を表している。真ん中に描かれている黒が自分の気持ちを表しているのではないか。」
<エクセラン高校M.Mさんの選んだ作品(加納 義晴「見えぬ大きな力」の前で>
「血の生命力を感じる作品だと思う」
<中野西高校A.Sさんの選んだ作品(依田 薫子「気の交差点」の前で>
「コラージュ作品にあこがれる。布で構成された服や英字新聞等を貼った街並みの構成。遠くで見るとまとまっていてステキだなと思う。」
<エクセラン高校 H.Mさんの選んだ作品(藤沢 深花「My World」の前で>
「ひとつひとつのキャラクターがかわいい。この世界観が好き。動物の目がいい。」
<エクセラン高校 T.Kさんの選んだ作品(春原 功「ミエの想い」の前で>
「いろいろな創造が出来る作品。ミエという人がいてその頭の中にあるものなのか。あるいは、ミエという人の頭そのものなのか。台の黒の色も作品に効果をもたらしている。カッコイイ作品である。」
<エクセラン高校 S.Oさんの選んだ作品(林 光子「早春」の前で>
「物語的で奥行のある絵が好き。写真で撮れる一瞬の様子を、あえて自分の時間を使って描いており、あたたかい画面に仕上がっている。」
<エクセラン高校 M.Iさんの選んだ作品(勝山 昭子「裂」の前で>
「ドカンと主題を真ん中に描いている。ご飯の粒がお釜の周りに付いている。お米には八十八人の神様が宿っているという。その神様を鉛筆で一粒一粒細かく描いていてすごい。ご飯が好きな人なのかなと思う。」
<一日学芸員を終えてホットしている高校生、皆笑顔で達成感のある様子>
○最後にそれぞれ一日学芸員を経験しての感想
・人の作品を見て考えて人に伝える不思議な感覚を体験することが出来た。
・参加して見て良かった。
・聞いてくれている人が笑顔で話しかけてくれた。
・だんだん慣れて来て、自分なりに積極的に話しかけた。
・作品を説明している時、とても幸せな気分になれた。
・スゴイ楽しかったのでまた参加したい。
○事務局からのまとめのコメント
・他人の作品を人に伝える事は難しい。良い経験になったと思う。
・この試みは2年目。続ける事に意味がある。作品に解説が入ることで作品が輝いて見える。この経験を財産にして欲しい。
・題名から描かれている中味を探っていく力強さを感じた。
・各地域で、どのように次世代育成に取り組んでいくのかを知りたい。
・やって見ると達成感があるのではないか。この経験を生かして欲しい。
・自分の作品もいろいろな人に伝えて行って欲しい。
「高校生の一日学芸員」に参加していただいた高校生、また来場いただいた皆様、そいて運営に携わった関係者の皆様、大変お疲れ変様でした。とても良い企画でした。
(取材 中信 T.N)
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